1: 名無しのアニゲーさん 2023/05/16(火) 10:44:03.41 ID:l3vkPdiM9
「ゲームの続編にて、続投した前作の主人公をいかにして“弱める”か」が、Twitter上で話題を呼んでいる。とあるライターによるひとことが、興味深い開発元の工夫にスポットライトをあてた。『ゼルダの伝説』シリーズといった作品にも、話題が及んでいる。
ゲーム作品の続編において、前作から主人公が続投するのはよく見られる展開だ。しかし、たとえばRPG作品などでは「前作で最強状態になった主人公を、本作で弱い状態からやり直しにさせる」といった必要性もシステム上生まれてくる。しかし、ただ主人公を弱くしただけでは「前作の経験はどうした」「装備はどこにやった」などツッコミどころが生じてしまうだろう。
ひょんな災難でいろいろ奪われる主人公たち
『エバーブルー2』はダイビングゲーム『エバーブルー』の続編である。いずれの作品でもレオという愛称の男性が主人公で、装備を拡充してダイビングを有利にしていくシステムだ。
レオは、『エバーブルー』クリア時点、つまり『エバーブルー2』の以前の段階では、相当に充実した装備が整っていることになる。しかし、『エバーブルー2』冒頭では、レオが前作で獲得した装備について、仲間を救出するため損傷。前作の装備が失われてしまうとの理由によって「なぜ主人公が弱まるのか」が説明されている。
一方の『ロックマンDASH2』については、前作『ロックマンDASH』で手に入れた装備喪失の理由として、ヒロインであるロールが説明。主人公のロックたちが搭乗するフラッター号の改造費用を捻出するためだったとして「ごめんねぇ、ロックの装備全部売っちゃった!」と弁明してくれる。
なお、同作は初代PlayStation作品としてキャラボイスもふんだんに盛り込まれており、「ドラえもん」のドラミ役などでおなじみの、よこざわけい子氏がロール役を担当。美しい声で謝罪してくれるのだ。勝手に財産を根こそぎ売却されたロックも前作プレイヤーも諦めがつくというものだろう。
ほかには『キングダムハーツ』シリーズでの主人公ソラの「能力の奪われっぷり」などが、恒例行事めいた扱いもされているようだ。
「強いまんま新作」のパターンも存在
一方で、前作での主人公の積み重ねた経験や装備が、次作にも反映されているパターンもある。たとえば、『ソフィーのアトリエ2 ~不思議な夢の錬金術士~』では、主人公のソフィーはレベル20からゲーム開始する。前作ではレベル20が一旦の上限となり、それ以降はアビリティポイントを入手して割り振り自己強化する仕組み。すなわち上限までレベルを上げた前作での経験を、しっかり受け継いだ表現としての気配りだろう。
また、『アークザラッドII』といった作品では、主人公らのキャラステータス含む広範なデータを、前作セーブデータから引き継ぎ可能なシステムもあった。時系列的な違和感を緩和するだけでなく、システムとして前作から地続きの能力で戦える仕組みが盛り込まれた例もあるわけだ。
「別人だけど同じ主人公」という発明
そしてロッズ氏は、続くツイートで「主人公の名前や印象は類似していても、人物としては別人」という設定に言及している。それが『ブレス オブ ファイア』シリーズにおける主人公リュウや、『ゼルダの伝説』のリンクだ。能力がリセットされたりする違和感を軽減しつつ、キャラとしての「おなじみの魅力」をキープする施策だろう。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20230515-247458/