中国人「フリーレンは確かに良作ではあるが、偉大な作品ではない。設定が練り込まれていないし、魔族への理解を意図的に欠いている」

アニメ ネタ
1: 名無しのアニゲーさん 2023/12/10(日) 02:45:33.71 ID:Iczte2AZ0● BE:158862163-2BP(1000)
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2023年12月6日、中国の動画プラットフォームbilibili(ビリビリ動画)にアニメ「葬送のフリーレン」をアメコミファンの視点で論じるコラムが掲載された。

コラムはまず、「『葬送のフリーレン』は良質な作品で頂点に近いことも否定できない。少し鑑賞するとまず衝撃と感動がやってきて、やはり良作だと思った。普段は読まないが、原作漫画を読んでから、同作は確かに優れたものだと確信した。完璧な構造と物語を持っており、歴史にすら残る作品だと思っている」と評価した。

一方で、「現在のところ、作者は同作の魔族をどのような位置づけであるか、あるいは風刺的に描いているのかどうか明確ではない。魔族を現実世界の組織的悪人のグループになぞらえているのか。魔族は秩序を守る悪なのか、組織的な悪なのか。そして、主人公たちの魔族との戦いは現実世界における悪への対抗の比喩なのか。これらの疑問は全て議論の余地がある」と指摘した。

そして、同作は良作ではあるものの「偉大」と言うにはまだ遠いとし、自身が好むジャンルであるアメコミを例に挙げ、「最も重要なのは、人間は完璧ではなく、正義でもなく、社会においても白黒つけられないグレーの部分があるということ。主人公の性格に欠落があるのは人間性への風刺であり、主人公は勇者だからといってどんな性格でも『正義』というわけにはいかない。同じく、敵はどんな性格でも魔王だからという理由で悪にはならない。主人公が敵側になり、社会に報復し、他者を恨む可能性すらある。最大の敵はしばしば自分自身であり、直面する困難は自分自身への束縛から生じることに気付くのだ」と述べた。

続けて、「アメコミとはこういうものだ。現実世界に近い世界観で、同じ世界の片隅にいる主人公の生活を描く。滑稽かつ愉快なやり方で人間性の弱さを突き付けてくる。自分自身は必ずしも正義ではなく、魔王であるかもしれない。歴史上の悪人を見ると、彼らの多くは自分こそが正義だと思い、さまざまな主張をもって他者を迫害してきた。現実世界に存在する欠点や欠陥を認識させ、視聴者や社会に前向きに成長する力を与えているのだ。新たな世界を作り、その世界の中で生きてゆかせるということではないのである」と論じた。

コラムは同作について、「10点満点であれば満点をあげたい。10点しかないのであれば、10点をも超える」と評価。「日本のアニメを見ることは少ないが、それは多くの作品がしばしば同じような架空の世界で、現実味がないからだ。特にここ数年は異世界ものが目立つが、主人公最強系作品は現実的ではなく、単純に人々を刺激するエナジードリンクのようなものだ。だからこそ同作の貴重さが目立つのである。壮大な物語、これまでにない手法。これは新たな枠組みを構築する試みにほかならない」とした上で、「同作が、社会の進歩を促し、現実で苦境に立たされている人々に本当の心の安らぎと慰めを与えるような、深く前向きな現実的意義を持つ偉大な作品になることを、私は願っている」と結んだ。(翻訳・編集/柳朱音)

https://www.recordchina.co.jp/b924933-s25-c30-d0203.html

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