1: 名無しのアニゲーさん 2024/06/24(月) 12:34:44.57 ID:TqV8bdIr0
──確かに、一作で収まりきるような世界観設定ではありませんよね。
近藤:そうですね。でも当時の僕らとしては、“ガガーブトリロジー”と同じように3作で終わる予定だったんです。それが現時点で13作に(笑)。そこはやっぱり、言ってしまえば僕らが何も知らなかったゆえの甘さでしたし、逆に言えば、アクセルを踏むことしか考えていなかったからそういうスタートを切れて、今に至ることができたのかな、とも思います。
近藤:じつはクロスベルについては、最初は影も形もありませんでした。『空の軌跡 the 3rd』を作ったとき、ある新人のシナリオライターがいたんですが、彼は先輩の許可なく勝手な設定を作るんですよ(笑)。それで、気づいたときには誰も知らない地域にクロスベルという地名が書かれていて。「これ、大丈夫なのかな?」とは思ったものの、みんなで話した結果「まあいっか」ということになって、そのまま『零の軌跡』の舞台として描くことになりました。
理由としては、『空の軌跡』でリベール王国について描いたとき、小国なのに『FC』と『SC』の2作分かかっちゃったんですよね。リベールでさえそうだったのに、それより何倍も広い国土があり、社会構造も複雑で、人種もいろいろ出てくる帝国を、リベール王国編の延長上で描くとしたら大変なことになってしまいそうでした。ですから、一旦帝国に近いところを描く作品を挟んで、そのうえで帝国編に入ればいい、ということになって『零の軌跡』が生まれたわけです。……これも1作で終わらせるはずが『碧の軌跡』との2部作になってしまいましたが(笑)。
https://dengekionline.com/article/202406/8382