1: 名無しのアニゲーさん 2024/09/15(日) 13:36:18.70 ID:D2ZHAc4l9
VTuberビジネスを展開する「エニーカラー」と「カバー」の”行き詰まり感”が著しい。
21年に上場したエニーカラーは「にじさんじ」の運営で知られ、その成長力と話題性を一心に背負い、一時「TBS」や「フジテレビ」といった在京キー局を上回るほどの時価総額をつけていたことが記憶に新しい。
しかし、そんなVTuber事務所を展開する両社の株価はここ一年で大幅に低迷している。
エニーカラーは、2022年10月には株価が6,895円のピークに達したが、現在では2,255円と3分の1以下になっている。「ホロライブ」を運営するカバーも同様に、時価総額が大幅に縮小。23年末に3325円の史上最高値をつけた後は下落一辺倒に陥り、現在では1700円以下まで値を下げた。 *株価はともに9月11日時点終値
VTuber事務所の株価が低迷している要因はどこにあるのか。両社に共通するのは、意外にも決算や業績自体は高い成長率を維持しており、黒字で絶好調であることだ。
一般に、ある企業の経営が順調であるにもかかわらず株価が下落するという現象は、業界特有のリスクが投資家から意識されはじめた局面で頻発する。今回でいえば、VTuberビジネス特有の”属人リスク”が強く市場に意識され始めたことが理由ではないかと考えられる。
(略)
まずはエニーカラーやカバーが上場したての頃に遡ろう。当時、VTuber事務所は「普通の芸能事務所と比べて優れている」根拠として、
(1)「VTuber事務所は、キャラクターの”ガワ”、つまりイラストの権利を押さえているため、Youtuberや芸能事務所と違って、独立されたり引き抜きされたりするリスクが乏しい」
(2)「キャラクターは老化しないため、一般的なアイドルよりも長く活動できる」
といったナラティブが語られていた。
実際のところ、両社が上場してしばらくはそのナラティブが活きていた。しかし、近年になって、エニーカラーの運営するにじさんじや、カバーが運営するホロライブから引き抜きや独立、活動終了の動きが活発になった点に目を向けなければならない。
稼ぎ頭、4年でみんな辞めた?
ホロライブの稼ぎ頭として名を馳せた「桐生ココ」、「潤羽るしあ」、「湊あくあ」は、もうホロライブには居ない。
ホロライブの中で最も人気と収益性を兼ね備えていた桐生ココは、2021年に突如として引退を表明。潤羽るしあ氏は2022年にホロライブの内部情報をリークするなどして契約が解除され、今年の8月29日には湊あくあ氏が卒業した。
奇しくも、彼女らは表中の収益が高い順にホロライブを卒業したことになる。
より深刻なのが「にじさんじ」だろう。同事務所では24年に同事務所の黎明期を支えた「勇気ちひろ」、「鈴谷アキ」、「鈴鹿詩子」などが相次いで卒業している。同事務所を引退したVTuberは少なくとも50名を超えているとされており、VTuberという職業の「厳しさ」も垣間見える。
https://gendai.media/articles/-/137149