1: 名無しのアニゲーさん 2024/08/21(水) 10:44:51.61 ID:DO5ABfC59
押井守監督に激怒? 高橋留美子先生に真相を尋ねる人たち
近年、マンガや小説が映像化されると、原作者と制作陣の関係性が注目されがちです。作品の解釈やイメージの違いなどの「改変」のせいで、原作者が「激怒」してしまうケースが多いからです。
(略)
当初は複雑な気持ちを抱えてはいたものの、高橋先生が『ビューティフル・ドリーマー』を押井監督の作品として楽しんだのは間違いないようです。高橋先生が「激怒」していなかったことは、本人の言葉から明らかでしょう。
角野栄子先生の原作をもとにした宮崎駿監督のアニメ映画『魔女の宅急便』(1989年)は、魔法を使う少女「キキ」という主人公こそ同じですが、世界観もストーリーもほとんど宮崎監督のオリジナルというべき作品になっていました。
しかし、角野先生は「激怒」したわけでもなければ、宮崎監督と揉めたわけでもありません。
2024年のORICON NEWSでのインタビューによると、制作時に鈴木敏夫プロデューサーから「宮崎さんは原作を変える人だ」と聞いた角野先生は、「タイトルやキャラクターを変えないように」とお願いしたそうです。
完成した作品を観たときは「あれ?」「私だったらこうしないな」と思ったものの、「あれは宮崎監督の作品だから」とすぐに切り替えています。作品に対しては「映画としてはよくできている」「宮崎さんの作品の中で一番良いと思います」と感想を述べていました。
また、2014年の「宣伝会議」のインタビューでは、「原作者としてアニメの人気ぶりにはすごく驚いたけど、やっぱりうれしかったわね」と語っています。また、2019年の「週刊朝日」誌上での林真理子さんとの対談でも、角野先生は「映画を見てから原作を読む方がすごく多くて、それはそれでよかったと思います」と、反響の大きさを振り返っていました。
『ビューティフル・ドリーマー』と『魔女の宅急便』の例を見ると、出来上がった作品の質が高く、新しい読者の獲得につながるのなら、たとえ原作と作品がかけ離れていても、原作者が「激怒」することはないのかもしれません。
そのほか、人気マンガがアニメ化されないのは、原作者が「激怒」しているからだといううわさもあります。
5歳の女の子「よつば」の生活を描いた、あずまきよひこ先生の『よつばと!』は、累計発行部数が1730万部を超えるベストセラーであり、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞など数多くの賞も受賞している名作です。
しかし、『よつばと!』は、これまでにアニメ化されていません。その理由として、あずま先生が前作『あずまんが大王』がアニメ化された際、スタッフと揉めて激怒したから『よつばと!』のアニメ化を許さない、といううわさがまことしやかに流れていました。
これもデマです。原作者のあずま先生が、2008年12月に自身のブログで「デマです」とはっきり否定しています。「アニメの打ち上げでは最後まで一緒に呑んで『こんなに遅くまでいる原作者も珍しいですよ』って言われたのに」と記しているように、アニメスタッフと円満な関係だったようです。
アニメ化を許諾していない理由については、「一番大きいのは『よつばと!』をアニメにするのは、とても難しいってことです」と明かしています。
日常の細かな動作を描くのは、日本のアニメがもっとも苦手としていることだが、『よつばと!』ではそれをやらないと意味がない。だから『よつばと!』はアニメにならないのだと、あずま先生は記していました。『よつばと!』がアニメ化されないのは、「激怒」が理由ではないのは明らかです。
アニメ化された作品が原作からかけ離れていたからといって(あるいは自分がアニメ化された作品が気に食わないからといって)、原作者が「激怒」しているとは限りません。うわさや伝聞を、うかつに信じ込まないようにしましょう。
全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9653ed228bdb4eea2becbe0143e2d2f24173a2f